むち打ちによる後遺障害認定

後遺障害とは？

後遺障害とは、交通事故によって受けた精神的・肉体的な傷害が、回復の見込みがなくその症状固定状態は明らかに交通事故が原因ですよと医学的に証明できるもので、労働能力の低下が認められ、その程度が自賠法施行令の等級に当たるものを指します。

どの様にすれば後遺障害認定されるのか？

ではどの様にすれば後遺障害であると認定されるのでしょうか？
まずむち打ちを訴える患者というのははっきりいって医師からすれば面倒くさいので、病院では冷たくあしらわれる事がほとんどです。世間的にもむち打ちで賠償金を請求するというのはろくな輩ではないと見做されます。ですので後遺障害認定してもらおうとすると必ず悔しい思いをしますので、まずは絶対にへこたれないという意志を持つ事が重要です。
次に上記の後遺障害の定義を見てもらえば分かる様に、自分の症状を医学的に証明できなければなりません。極端な話、とても動けない様な状態であっても医学的に説明できなければそれは後遺障害とは認定されないのです。つまりとても難しい案件であるという事です。

弁護士に頼るべし

後遺障害を認定してもらうというのは非常に難しいわけです。ですので弁護士に依頼するのが正当です。
弁護士に依頼するメリットは認定してもらえる可能性が増えるだけではありません。
実は仮に後遺障害14級の慰謝料だとすると、自賠責基準では32万円ですが、裁判所基準では110万円となります。つまり裁判所を通して話し合いをした方がもらえる額が増える事になります。
裁判所を通すには弁護士を通すしかありませんから、それなら最初から弁護士に依頼しておいて損はありません。むち打ちによる後遺障害を認定してもらうつもりなら弁護士に相談する事をお勧めします。

弁護士に依頼しても認定される事は難しい

ただ、あくまでも弁護士に依頼した方が素人が交渉するよりも可能性が上がるというだけの話であり、やはり依然としてむち打ちによる後遺障害認定は難しいようです。
というよりも、仮にあなたが事故を起こしたとして、事故に遭った人が見た目の上では特に何も無いのに後遺障害認定の訴えをしてきたとすれば、例えどんなに本人が困っていたとしても素直に応じるでしょうか？
そう考えるだけでどれだけ難しいか分かるのではないでしょうか。