病気には完治以外に症状固定という状態がある

病気が発覚したら治療を行ないますが、治療を行なうことで完治・症状固定という2種類の結果に分けられるでしょう。むち打ち症では、数ヶ月かけて完治するものがほとんどですが、ある程度で治療が打ち切られてしまう例も少なくないというのです。

完治とは?

完治とは文字通り、病気や怪我が完全に治ることをいいます。

むち打ち症の場合には、肩・首などの痛みやしびれ・頭痛やめまいといった集中力を阻害するような症状がなくなった状態を指すでしょう。天気や気圧によって症状の出ることもあるため、交通事故などで首を勢いよく打った場合には、念のため病院へ行っておくべきなのです。

症状固定とは?

症状固定とは、それ以上治療を継続したとしても、症状の改善が見込めない状態を指します。1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月などのある程度の期間を目安に、症状や状態に関係なく、保険会社によって症状固定と判断されることが多いというのです。

しかし、最終的に判断するのは医師であり、むち打ちを抱えているのは患者さん自身です。医師が治療を続ける必要があると判断した場合には、治療費打ち切り後であっても治療を継続することが望ましいでしょう。

その際には、健康保険への切り替え・自費負担となりますが、弁護士さんにも相談した上での判断を検討してみてください。

むち打ち症は症状固定で治療期間が終了となることが多い

むち打ち症は、一生付き合っていかなければならないと訴える方も多く、症状固定と判断されるケースの多い症状の代表例です。しかし、自分の体のことですから、症状固定という判断に流されずに、出来る限りの治療をしていくことがベストだといえます。

むち打ち症の完治期間の目安は?

DMK136という保険会社の指標があり、Dは打撲・Mはむち打ち・Kは骨折を意味しているのです。保険会社での完治期間の目安を表しており、打撲が1ヶ月・むち打ちが3ヶ月・骨折が6ヶ月とされています。

症状や状態によって考慮されることもありますが、この期間を目安に治療費打ち切りとなることが多いようです。

3ヶ月以内に完治することがほとんど

むち打ち症を患った研究データによると、1ヶ月で80%・3ヶ月で90%・6ヶ月で94%の方が完治したという統計があります。1年経過したとしても97%と、全ての方が完治するわけではないというわけです。

健康状態やむち打ちの度合いによって異なる

上記でご紹介した数値はあくまでも目安で、どのような状態でむち打ちになったのか、その程度と状態によって完治期間は異なります。もう大丈夫だと安易に判断せずに、医師とも相談の上で適切な治療期間を選択することが大切でしょう。

痛みが生じるうちには通院することが望ましい

痛みが生じるうちは通院することが望ましいですが、それは病院への通院だけにとどまりません。むち打ち症は、整体院や接骨院に通ったことで緩和した例もあるというのです。こちらも医師と相談しながらの判断とはなりますが、自費診療となってしまう可能性が高いでしょう。

ご自身の意向・医師の判断を総合して、より良い治療を受けられることが理想的なのです。

まとめ

むち打ち症は、交通事故はもちろん、ちょっとした作業を通して発症してしまうことも多く、なかなか完治せずに悩まれる方も多いはずです。

そんな時に後悔しないように、しっかりとご自身の症状を伝え、満足な治療を受けられると良いでしょう。症状固定の状態だと判断されてしまったとしても、弁護士さんとも相談の上、ご自身に合う治療法を継続していけることを願っております。