交通事故に遭う可能性はだれしもが秘めています。例えば交通事故総合分析センターの調査によると、平成27年度の交通事故発生件数は53万6899件となっており、その内の死者数が4117人、重傷者数が38959人となっています。毎年これだけの人が事故の被害にあっているのだから、自分がそうならない保証はどこにもありません。
また、自分が事故を起こしてしまう危険もあります。そうなった場合保険に加入していないと莫大な慰謝料が必要になる事もあり、大変な目に遭います。そうならないためにもいざという時のために保険への加入は必須といえますが、自分が加害者の場合、保険に加入さえしておけば会社の人間が代わりに交渉を行ってくれます。
むしろ問題は被害者となって、むち打ちの被害が出ている様な場合です。その時、相手方の保険会社の人間とやり取りをする必要があります。どの様なやり取りが必要となるのでしょうか。

保険会社は賠償金を抑えようとしてくる

あなたが被害者なら、事故後保険会社から連絡が来ると思います。状況について等、様々な事を聞かれるでしょう。その際賠償額も提示されると思いますが、大抵この金額は相場よりも安めに設定されています。保険会社はできるだけ支払金額を少なくしようとするからです。
ここで、ごねて賠償金を釣り上げようとする事に嫌悪感を感じる事もあるかもしれません。どうしても賠償金について詳細に交渉しなければならないというわけではなく、自分がその金額でよいのであれば、そこで示談しても全く問題は無いと思います。ただ、あからさまに安い金額を提示された場合、そこに誠意は介在していないと思いますので、交渉して金額を上げる事に躊躇する必要はないでしょう。

客観的な状況説明がキーとなる

示談交渉で必要なのは、客観的な判断に基づいた言質です。ですから、誰もが納得できる様に冷静に状況が説明できなければなりません。感情的になってしまうと、印象が悪くなってしまい、最悪裁判となった場合大変に不利になります。ただでさえむち打ちというのは症状が出ていてもむち打ちを実証する事が難しいので、尚更客観的に説明する事が必要です。事故の検証は警察が判断しやすい様に、身体については医師が判断しやすい様に分かりやすく説明する必要があります。かといって虚偽の報告をするのは絶対にいけませんが。